ホグランの作品は「偽物」が多いので注意が必要です。ガラスのプリズムが「星形」のものはホグラン作ではありません。現地スウェーデンでも知らずに偽物を販売している業者が多いので要注意です。本品は、1950〜60年代のミッドセンチュリー期のスウェーデン、Erik Hoglundがデザインし、Boda社が製造したキャンドルスタンドです。Idee、イデーで22万円ほどで販売されていました。サイズcm:約W19×D11×H33.5金属加工とガラス職人の二刀流で活躍していたエリックホグラン。世界中に近代化の波が押し寄せ電気製品が普及してきた社会の中で、敢えてアイアン製骨格にガラスを配した無骨とも思える燭台を世に送り出し、変人だと揶揄されたこともありました。ちょうどその時期、現代化に逆らう波が起こりスウェーデンはもちろんのこと、欧米全域にまでホグラン人気が広がっていきました。欧米では特に食事時間や夜になると必ずと言っていいほど、敢えて電気を使わずにキャンドルに火を灯す文化が根付いています。電気の実用的な明かりよりも、キャンドルの炎が作り出す光、色でお部屋の雰囲気づくりに活用しているのです。北欧の国では、環境保護と省エネ意識や災害への準備意識が高く、いつ災害が起きても明かりのある生活ができる準備ができています!各家庭にはお部屋の明るさが十分に保てるだけの燭台があるのです。だからと言って実用性だけを考え安っぽい燭台を置くのではなく、インテリアとして活躍するお洒落なものをセレクトすることで日常的に電気のないプリミティブな生活を楽しんでいるのです。ホグランの作品は多岐に渡りますが、本品は彼の典型的作品の一つで地球に根を下ろし命の息吹を吹き込む樹木Tree of Lifeをイメージしたデザインで、ホグランの息吹を体感していただける素晴らし作品です。このタイプはサイズが大小2つあります。こちらは小なのでサイズ感が絶妙で非常に可愛らしく、天井が低めの日本の家屋や小さめのテーブルにもピッタリです。高さ45cmの大の方は、圧迫感や違和感を感じるかもしれません。状態:本品は丁寧に使用・保管されてきたため赤錆のないエクセレントコンディションです。ガラスのワレ・カケもありません。約70年前のものなので多少のスレはありますが非常にきれいな状態です。